弊社のお客様と共同で特別な、オーダーメイドの炭化ケイ素粉末を開発することは、グローバル炭化ケイ素イノベーションチームにおいて進行中の取り組みの相当な部分を占めています。このような開発過程の最後には、お客様の製造工程やエンド製品を向上させる独自の特性をもつ炭化ケイ素粉末が出来上がります。開発過程において弊社がカスタマイズすることができる炭化ケイ素の特性には、以下のものが挙げられます:
サブマイクロメータサイズの粒子あるいは大きなミリメートルサイズの結晶を使用するかなど、最適なPSDを有することは、多くの用途において、鍵を握る重要なことです。適切な乾燥または湿式分級技術と共に、最適な破砕または粉砕技術を慎重に選択することによって、お客様の特定の用途に対し、PSDを最適化することができます。
さまざまな化学処理方法を用いることにより、サンゴバンは、粉末を純化し、ケイ素、炭素、鉄および酸素等の特定の要素を取り除くことができます。
特定の高機能用途においては、特定要素の含有(微量元素を含む)が非常に低いことが求めるため、用途に応じて対処されるオーダーメイド製品のようなものが必要となります。また、別の用途では、最適な科学的性質を得るために、炭化ケイ素に特定の要素を与える必要がある場合もあります。
粒体の形状(非常に尖ったものから丸いものまで)には、さまざまな破砕・粉砕技術を用いて対処することができます。いくつかの最終用途について、最適な性能を達成するために正確な粒体の形状が極めて重要になります。
炭化ケイ素結晶の表面にあるシリカ層の厚さと組成が粉末の反応性に影響し、それらを弊社の製造工程により慎重に制御することができます。表面の特性は、お客様の鋳造工程で生成される炭化ケイ素ベースのスラリーのpHにも影響します。したがって、表面特性を調整できるということは、非常に重要なことなのです。
ある特定の用途においては、ある種の電気/熱伝導をもつことが非常に重要であり、そのようなパラメータを調整するノウハウを持っていることは必要不可欠なことです。
PSDおよび粒子の形状は、どちらも大半の粉末のかさ密度および流量に大きな影響を及ぼしますので、粉末の流量や密度を最適化する余地がまだ残っている場合があります。
このような特性の組合せとお客様自身の工程により、最終製品の品質が決定します。秘密保持契約により内密に連携することで、以下のような最善の最終結果を得ることができます。
焼結密度が理論値に非常に近く、確かな強度と優れた耐摩耗性があります。一般的用途として、シールリングやホットプレスでの装甲防具が挙げられます。
高い強度と優れた耐熱衝撃性を保持し、かつ多孔性も制御されます。例えば、これは、高温のろ過用途に使用する場合に重要になります。
また、最高の高温耐酸化性は窯道具用途において重要です。